加齢黄斑変性治療;抗血管新生薬療法(抗VEGF薬硝子体内注入)について


■ 上記は、日本眼科学会ガイドラインの「加齢黄斑変性の治療指針」からの抜粋です。
(日眼会誌 116: 1150~1155, 2012)


■ 当院では、滲出型加齢黄斑変性に対し、眼科用VEGF(vascular endothelial growth factor;血管内皮増殖因子)阻害剤であるラニビズマブ(ルセンティス(R)やラニビズマブBS(R))やアフリベルセプト(アイリーア(R))、さらに、眼科用VEGF/Ang-2(Angiopoietin-2)阻害剤であるファリシマブ(バビースモ(R))という薬剤を用いた抗VEGF薬の硝子体内注入により、脈絡膜の血管新生を消退させ、加齢黄斑変性の視力の維持や改善を図っております。

■ また、当院では日本眼科学会の「黄斑疾患に対する硝子体内注射ガイドライン」に準じ、 手術室にて抗VEGF薬硝子体内注入を行っております。

■ 軟性ドルーゼンや網膜色素上皮異常といった滲出型加齢黄斑変性の前駆病変や萎縮型加齢黄斑変性に対しては、「経過観察」のほか、「ライフスタイルと食生活の改善」、 欧米で行われた Age-Related Eye Disease Study (AREDS) Research Group の報告に基づく「サプリメントの摂取」といった予防的治療も大切です。